脳の老化が認知症の正体!?認知症予防のカギは脳活性化

脳の老化は、すでに30歳から始まっています。
そして、年を取るほど認知症になりやすくなります。
厚生労働省の調査によると65歳以上の3人に1人は認知症もしくは認知症予備軍です。

この記事では、脳の老化と認知症の関係、認知症を予防する脳活性化について説明してします。

認知症の原因は脳の老化!

お肌の曲がり角は20歳と言われますよね。

実は、脳の曲がり角も20歳です。
20歳をピークに脳は老化していきます。

脳の老化とは何か?

まずは、認知症の発症と深く関わっている脳の老化について説明していきます。

脳の老化とは?

人の脳は、約140億個の脳細胞からできています。

そして、脳細胞は20歳を過ぎるころから毎日10万個づつ減っていきます。

70歳を過ぎるころには20億個もの脳細胞が減ってしまっていることになります。

ちょっと驚きですね。

さらに、30歳を過ぎるころからは、不要なたんぱく質(アミロイドβ)も溜まりはじめます。
老人斑と呼ばれる脳のシミもできてきます。

アミロイドβとは
脳細胞が活動する過程で生まれた老廃物、いわゆるゴミです。
若いころは溜まったゴミを捨てる脳の掃除機能がしっかり働いていますが、年を取ると掃除機能が低下し、ゴミを捨て切ることができなくなってきます。

老人斑とは
脳のゴミが集まってできます。
年を取ると皮膚にシミができてきますよね。
皮膚と同じく、脳もゴミを上手く捨てることができないと溜まり、シミとなります。

アミロイドβ、老人斑と聞くと、アルツハイマー病を連想してしまう人も多いかもしれませんね。

ですが、アミロイドβも老人斑もアルツハイマー病でない健康の方の脳にも起こる脳の老化現象なのです。

アルツハイマー病とは
脳のゴミであるアミロイドβや老人斑が大量にたまることで発症すると言われています。
認知症の半数以上を占める認知症です。
男性よりも女性の方が多いです。
初期より物忘れ症状が現れ、特に、最近の事を覚えることができません。

認知症には、いくつかの種類があります。
アルツハイマー病以外に、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭葉型認知症(ピック病)、若年性認知症、認知症の前段階と言われる軽度認知障害があります。
くわしくは、「認知症の症状はコレだ!専門医が教える見分け方とケア対処法10選」をご覧ください。

 
ここで、ちょっとゴミ屋敷を想像してみてください。

部屋にゴミがたくさん散らばっていると、ゴミが邪魔して動きにくいですよね。

脳も同じです。

脳のゴミは、脳細胞の働きを邪魔してしまいます。
そして、脳が上手く働くことができないようにしてしまいます。

これを脳機能低下と呼びます。

年齢とともに起こる脳細胞の減少と脳の掃除機能の低下。

これが脳の老化の正体であり、年を取ると物忘れが起こってくる原因だったのです。

そして、通常の脳の老化よりも早いスピードで脳細胞の減少、脳のゴミ(アミロイドβの蓄積、老人斑)がたまっていくのが認知症です。

年を取るほど認知症になりやすい!

最近、国立長寿医療センターから衝撃的な研究報告がありました。

それは、「加齢は、認知症の発症を促す要因」というものです。

つまり、年を取れば取るほど、認知症になりやすくなるということです。

年齢ごとの認知症の人の数

65~69歳:50人に1~2人
70~74歳:25人に1人
75~79歳:10人に1~2人
80~84歳:5人に1人
85歳以上 :2人に1人

 
衝撃的な数字ですよね。
でも、これ、事実なんですよ!

脳の老化防止、認知症予防のカギは脳活性化

認知症は、誰がいつなっても不思議ではないことが分かっていただけたでしょうか?

ちょっと怖いですよね。

さて、ここからは、認知症を予防するカギである脳活性化について説明していきます。

脳活性化その1:脳の予備能力を目覚めさせる

脳細胞は、年を取るにしたがって、どんどん減っていきます。

そして脳細胞は減ることはあっても、増えることはありません。

えっ!減るだけなんて大丈夫なの?と思いますよね。

大丈夫です。

ところで、皆さんは、脳ってどれくらい働いているか?知っていますか?

30%?50%?いやいやもっと多い70%?

実は、脳はなんと全体の5%しか働いていないのです。
という事は残りの95%は使われていないことになります。

ちょっと考えてみましょう。

脳細胞の減少は、防ぐことができない。
でも、普段使っていたのは、全体のたった5%
です。

であれば、脳細胞が何十億個減ったとしても、今まで使っていなかった細胞をフルに使えるようにすればいいと思いませんか?

そうです。その通りです。

今まで使っていなかった脳細胞を活用することで、脳細胞が減っても、脳の働きを維持することができます。

これは、認知症にも言えることです。

認知症では通常の脳の老化よりも早いスピードで脳細胞の減少、脳のゴミ(アミロイドβの蓄積、老人斑)ができてきます。

ですが、一度にすべての脳細胞が死滅してまうわけではありません。

残っている脳細胞をいかに活用できるかどうかこれが認知症の進行を遅らせることにつながるのです。

脳活性化その2:脳のネットワークを増やそう!

脳は、脳細胞同士が情報ネットワークを形成して、情報のやり取りを行っています。

いきなり、脳の情報ネットワークと言われても、想像しにくいですよね。

スマホでお友達とLINEを使って、おしゃべりしたことはありますか?

LINEで多くのお友達とつながっていると沢山の情報を得ることができますよね。
インターネット回線の速度が速いほど、会話もスムーズにできますよね。

脳も同じです。
自分やお友達が持っているスマホが脳細胞、スマホ同士をつないでいるインターネット回線が脳の情報回線です。

脳細胞同士が無数の情報回線でつながり、情報のやり取りを行う。

これが脳の情報ネットワークです。

年を取って、脳細胞が減少すると、脳細胞同士をつないでいる情報回線の数も減ってしまいます。
そうなると、今までのように沢山の情報を集めることができなくなります。

回線速度も落ちてくれば、情報のやり取りも途切れ途切れ、スムーズにいきません。

これでは、脳が上手く働くわけないですよね。

どうしたら良いと思いますか?

スマホに置き換えると、お友達が減ってしまった。インターネットの回線速度も遅い。
どうしますか?

そう!お友達を増やしたり、回線速度を上げますよね。

一度死んでしまった脳細胞を生き返らせたり、増やすことはできませんが、脳細胞同士をつないでいる情報回線は増やすことができます。

つまり、残っている脳細胞、今まで使っていなかった脳細胞を刺激し、働くようにさせる。そして、細胞同士の情報回線を増やしていく。

「使っていなかった細胞を働かせること」「細胞同士の情報回線を増やすこと」
この2つが、脳の老化が起こっても、脳の働きを維持し、認知症を予防する秘訣です。

認知症予防は、何歳から始める?

年を取ればとるほど、認知症になりやすくなる。
それは、分かったけど、一体いつから始めたら良いの?と1つの疑問が浮かんでいませんか?

認知症は、今急に脳細胞が死滅し始めて起こる病気ではありません。

認知症に向かう脳の変化は、認知症を発症する20年前から起こっています。

つまり、75歳で認知症を発症した人は、すでに55歳の時に認知症へのスタートが切られていたということになります。

厚生労働省が行った調査によると、65歳以上の3人に1人は、認知症もしくは認知症予備軍です。

そして、65歳以下で認知症を発症する若年性認知症の平均発症年齢は51歳です。

これらの結果を踏まえて、認知症の予防は40歳を過ぎたころから行うのが良いかと思います。

まとめ

認知症は予防できることを理解して頂けたでしょうか?
次は、認知症を予防する具体的な方法について学びましょう!

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