医師が選ぶ認知症サプリメント!効果とおすすめポイント【2019年版】

最近、頻繁に、テレビや雑誌などで認知症予防に効果的な食べ物が紹介されています。
ですが、いくら認知症予防に効果的と言われても、同じ食品ばかり大量に食べることはできません。

苦手な食べ物であったりすると、なおさらですよね。

そこで、手軽に認知症予防に有効な栄養素を摂取できるのがサプリメントです。
この記事では、とよだクリニックの豊田早苗院長が選んだおすすめのサプリメントについて紹介いたします。

認知症予防に有効なサプリメント

認知症予防や物忘れに効果的として沢山のサプリメントが販売されています。

ですが、どんな成分が効果的なのか?どのような働きがあるのか?については知らない人も多いのではないでしょうか?

そこで、数々の研究によって効果が証明されている成分について説明しながら、おすすめのサプリメントを紹介していきます。

サプリメントの使い方

サプリメントは、本来、食品だけでは、十分な量を摂取できない栄養素を補うものです。

今回、ご紹介するサプリメント成分は、どれも、私達が通常、食べている食品にも含まれています。

ですので、食品+サプリメントという補助的な使い方をお勧め致します。

DHA

人間の体内では作ることができない必須アミノ酸であるαリノレン酸を原料に体内に作られます。

オメガ3脂肪酸の1つで、イワシやサバなどの青魚に多く含まれています。

推奨されているDHAの1日摂取量:1000mg

作用
  • アミロイドβの蓄積を抑え、老人斑をできにくくする。
  • アミロイドβが持つ毒性を弱め、脳細胞の破壊を減少させる。

 
アメリカタフツ大学の研究によると、DHAの1日摂取量が平均0.18g、魚を週に平均3回食べていた人では、全認知症の発症リスクが47%、アルツハイマー病の発症リスクが39%低いと報告されています。

また、フランスで行われた研究でも、1週間に1回以上魚を食べる人は、認知症の発症率が低かったと報告されています。

ただ、認知症を発症してしまってから、DHAを摂取しても、病気が改善されることはないことも分かっています。

普段からの予防が大切ということですね。

小林製薬
DHA イチョウ葉 アスタキサンチン
(30日分 90粒)

有効成分
サプリメントの服用量:1日3粒
DHA含有量:250mg/3粒
その他の成分
EPA30mg/3粒、イチョウ葉エキス120mg/3粒アスタキサンチン2mg/3粒、ビタミンE、大豆レシチン

 

おすすめポイント
DHAの他に物忘れに良いとされるイチョウ葉エキスや強力な抗酸化力を持つアスタキサンチンが含まれています。
1日3粒服用ですが、青魚を食べた時は、2粒に減らすなど、毎日の食事メニューに合わせて量が調整できます!

 

イチョウ葉エキス(1日摂取量の目安120mg)
イチョウに含まれているギンコライドと呼ばれる成分に脳の血流をよくする効果があると言われています。
イチョウ葉エキスを摂取することで記憶力(記憶の保持や記憶の想起)が良くなったとする研究報告もあります。
アスタキサンチン(1日摂取量の目安2~6mg)
エビやカニ、鮭などに含まれている赤色の色素成分です。
ビタミンEの1000倍といわれる強力な抗酸化作用を持っています。
強力な抗酸化作用で、脳細胞の死滅を防ぐと言われています。

株式会社リラクル
DHA・EPA・エゴマ油などオメガ3脂肪酸とイチョウ葉エキスのサプリ【おめがさん】60粒(30日分)

有効成分
サプリメントの服用量:1日2粒
DHA含有量:115mg/2粒
その他の脳に良い成分:EPA28mg/2粒、エゴマ油(αリノレン酸)100mg/2粒イチョウ葉エキス120mg/2粒クリルオイル2mg/2粒、大豆レシチン、ビタミンE

 

おすすめポイント
DHAが規定の2粒飲んでも115mgと少なめです。
ただ、体内でDHAを作る材料となるαリノレン酸を含むエゴマ油やDHAの吸収率が高まるクリルオイルが含まれています。
物忘れに良いとされているイチョウ葉エキスも十分量含まれています。

 

αリノレン酸
オメガ3脂肪酸の1つ。
体内でDHAを作る材料となります。(αリノレン酸の約10%がDHAになります)
クリルオイル
クジラなどの餌となる南極オキアミという海に棲む動物プランクトンから抽出される油です。
DHA、アスタキサンチンを含んでいます。
(クリルオイルに含まれているDHAは魚油に含まれる通常のDHAより吸収率が高い)

葉酸(ビタミンB9)

ビタミンB群の1つです。
ほうれん草などの緑黄色野菜や納豆などの豆類に多く含まれています。

推奨されている葉酸の1日摂取量:240μg(妊娠中・授乳中は除く)

作用
  • ビタミンB12と一緒に赤血球を作る
  • ホモシステインを分解する

 

ホモシステインとは
必須アミノ酸メチオニンが体内で分解される過程でできる物質。
蓄積すると、動脈硬化が起こりやすくなります。
つまり、脳血管性認知症を発症する危険性が高まります。
また、アミロイドβの蓄積も促進するため、アルツハイマー病を発症する危険性も高まります。

 
実際に、コロンビア大学が行った研究によると、葉酸を多く摂取している人では少ない人に比べてアルツハイマー病のリスクが0.5と半減していたそうです。

大塚製薬
ネイチャーメイド 葉酸 150粒

有効成分
1粒あたり葉酸200mg
その他の成分:乳糖、セルロース、ショ糖脂肪酸エステル

 

おすすめポイント
葉酸の含有量が1粒200μgと豊富に含まれています。
ほうれん草や納豆は苦手!という方にオススメです。
注意!
葉酸は、妊娠中に不足しやすいです。
このため、葉酸サプリのほとんどが妊娠中の女性向けに作られたもので、葉酸の含有量が多く、認知症予防目的で服用すると、取りすぎになります。

ビタミンD

脂溶性ビタミンの1つです。
サケやイワシなどの魚、キクラゲやシイタケなどのキノコ類に多く含まれています。

推奨されているビタミンDの1日摂取量:15~20μg(600~800IU)

作用
  • 骨を丈夫にする
  • 脳の細胞同士のつながりを密にする(脳の情報ネットワークの構築)

 
実際に、カルフォルニア大学が行った研究によると、ビタミンDが不足するとエピソード記憶と遂行機能の低下が起こりやすくなるそうです。

エピソード記憶とは
自分がいつどこで何をしたか?経験した事を覚えておく記憶です。
その時の感情も一緒に記憶されます。
例:朝、ご飯を自宅で食べた
遂行機能とは
目標を達成するために計画的に行動することです。
例:手紙を出すために、便箋を用意し、内容を書いて、郵便ポストに入れる

 
さらに、シンガポール大学の研究によると、ビタミンDが不足することで認知症の前段階である軽度認知障害が3倍起こりやすくなるそうです。

紫外線に当たることで、体内でビタミンDを作ることが出来ます。

ただ、外に出る機会があまりない人や日照量が少ない冬場では、日光によるビタミンDの生成が少なくなります。

大塚製薬
ネイチャーメイド ビタミンD(400I.U.) 60粒

有効成分
1粒あたりビタミンD(ビタミンD3)10μg(400IU)
その他の成分:乳頭、セルロース、ショ糖脂肪酸エステル

 

おすすめポイント
ビタミンDの含有量が1粒10μgですので、毎日の食事メニューや日照時間に合わせた調整ができます。
例:
ビタミンDを沢山含み食品がメニューにある日は、1粒。
ビタミンDをあまり含まない食品ばかりのメニューの時は、2粒。
日照量の少ない冬場だけ使う

DHC ビタミンD3 30日分

有効成分
1粒あたりビタミンD(ビタミンD3)25μg(1000IU)
その他の成分:麦芽糖、セルロース、ショ糖脂肪酸エステル、二酸化ケイ素

 

おすすめポイント
1粒にビタミンDが25μgと豊富に含まれています。
あまり日光にあたる機会の少ない方にオススメです。
注意!
ビタミンDは、大量に摂取する(100μg以上)と血液中のカルシウム濃度が高くなり、腎機能の低下や吐き気など中毒症状が起こります。

クルクミン

クルクミンのサプリメントについては、クルクミン単独のサプリメントはなく、ウコンサプリメントとして販売されています。

ただ、ウコンは、過剰に摂取しると、肝臓の機能低下を起こすことが報告されています。

これは、ウコンに含まれている鉄分が過剰摂取されてしまうためです。

こうした理由から、クルクミンを含むサプリメントは、ご紹介を控えさせて頂きました。

フェルラ酸

米ぬかに多く含まれる成分。
精製された白米を食べることの多い現代においては、食事から摂取するのは、ほとんど不可能です。

穀物中のフェルラ酸
⚫米ぬか250mg
⚫玄米41.8mg
⚫精製白米9.4mg

 
推奨されているフェルラ酸の1日摂取量100mg

作用
  • アルツハイマー病の原因とされているアミロイドβの蓄積を抑え、老人斑をできにくくする
  • アミロイドβが持つ毒性を弱め、脳細胞の破壊を減少させる

 
アルツハイマー病の人にフェルラ酸を投与したところ、症状が軽度の人は認知機能が改善し、中程度の人は認知機能の低下を抑制できたとする米ぬかから精製されたフェルラ酸がアルツハイマー型認知症の改善に効果的であるという研究結果が、いくつもあります。

株式会社セラピュア
認知症の予防と対策に!高齢者専用サプリメントなら【フェルラブレインPLUS】

有効成分
1カプセルあたりフェルラ酸50mg
その他の成分
DHA60mg/1カプセル、ホスファチジルセリン60mg/1カプセル、ビンカマイナー40mg/1カプセル

 

ホスファチジルセリン
主に大豆から抽出されるリン脂質成分。
記憶力の低下や認知機能の改善効果が期待され検証がおこなわれたが、残念ながら、効果は認められなかった。
ただ、注意欠陥多動性障害(ADHD)の子供に毎日200mgのホスファチジルセリンを服用させたところ症状改善がみられたとする研究報告がある。
ビンカマイナー
ヨーロッパを原産とするハーブの1種
血小板の凝集を抑制して、血行を良くする作用があります。
脳の血行が良くなれば、脳に大量の酸素や栄養分が運ばれます。
すると、脳の働きが高まり、集中力が記憶力が向上します。
実際に、オーストリアで行われた研究によると、認知症患者にビンカマイナー30mgを1日2回12週投与したところ約半数に物忘れ症状の改善が認められたと報告されています。
おすすめポイント
サプリメントの服用量:1日2カプセル
日常の食事からは、ほとんど摂取できないフェルラ酸が50mgと豊富に含まれており、2カプセル服用することで
1日分の推奨摂取量をとることができる。
ご飯は白米!という人でも、フェルラ酸を十分量摂取できる。
加えて、アルツハイマー病の発病と関係しているβアミロイドの蓄積を抑える作用のあるDHAも含まれている。
ただし、DHAの劣化を防ぐビタミンEが配合されていないため、DHAの効果は、あまり期待できない可能性がある。

プラズマローゲン

脳や心臓、筋肉など酸素を沢山必要とする組織に含まれているリン脂質の1つです。
食品としては、魚介類(ホタテやホヤなど)や鶏肉に含まれています。

推奨されているプラズマローゲンの1日摂取量:1000μg

ただ、プラズマローゲンは酸に弱いです。
このため、プラズマローゲンを含む食品を摂取しても、胃酸によって破壊されてしまうため、食べ物から摂取することは、ほとんど不可能です。

また、プラズマローゲンは、年齢とともに減少していくことが分かっています。

さらには、アルツハイマー病の人の脳を調べると、プラズマローゲンが減少していることも分かりました。

ただ、プラズマローゲンの減少がアルツハイマー病を引き起こす原因なのか、結果なのかは分かっていません。

作用
  • アミロイドβが溜まるのを防ぐ
  • 溜まったアミロイドβを分解する
  • アミロイドβの持つ毒性を抑え脳細胞の死滅を減らす

 

日本においても、プラズマローゲンの摂取によって、認知症の症状が改善されたり、認知機能の改善が見られたとする研究報告が多数あります。

まとめ

食事を全く取らずに、サプリメントだけという人は、いませんよね。

ですので、サプリメントは、含まれている成分が食事からも摂取される事を考えて、選ぶ必要があります。

自分自身の食生活に合ったサプリメントを選び、規定の用量以上には飲まないようにしましょう!

(参考文献)
1:Framingham Study.Archives of Neurology.2006;63:1545-1550, 1527-1528.
2:Homocysteine, B vitamins, and the incidence of dementia and cognitive impairment: results from the Sacramento Area Latino Study on Aging.Relation of higher folate intake to lower risk of Alzheimer disease in the elderly.
3:Serum folate and the severity of atrophy of the neocortex in Alzheimer disease: findings from the Nun study.
4:Vitamin D Status and Rates of Cognitive Decline in a Multiethnic Cohort of Older Adults.
JAMA Neurol. 2015 Sep 14
5:Vitamin D status and risk of dementia and Alzheimer’s disease: A meta-analysis of dose-response.
6:2008年『老年医学』誌
7:Hirayama S., Terasawa K., Rabeler R., Hirayama T., Inoue T., Tatsumi Y., Purpura M. & Jäger R. (2013年). “The effect of phosphatidylserine administration on memory and symptoms of attention-deficit hyperactivity disorder: a randomised, double-blind, placebo-controlled clinical trial”. Human Nutrition and Dietetics.

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