下痢の時の食事な何を食べる?【お腹の調子が悪い】

お腹をこわして下痢をしまった時はどんなものを食べればいいでしょうか?

また、いつから食べても大丈夫なんでしょうか?

今回は栄養士と医師がお腹を壊してしまったときの対処法を教えます。

下痢となる原因

下痢の原因は、便の水分量が増えてしまうことにあります。

通常、摂取した食べ物の水分の多くは腸内で吸収されます。

ところが腸が正常に機能せず、腸の働きが活発になりすぎると、内容物の移動が早くなり、多量の水分を含んだまま排泄されてしまうのです。

腸の働きが活発になる要因としては、食べ過ぎや飲み過ぎ、冷え、刺激物の摂取、さらに食中毒や食あたり、ストレスによるものなどさまざまなものが考えられます。

下痢の時の食事はいつから?

下痢のときの食事は、症状の程度をみて食べ始めるタイミングを調整しましょう。

下痢がひどい場合とそれほどひどくない場合に分けてご説明していきます。

ひどい場合は半日〜1日は食事を控える

下痢の症状があまりにひどい場合には、半日〜1日は食事を控え、胃腸に負担をかけないようにしましょう。

症状が緩和されてきたら、消化のよいものを少しずつ食べ始めることをおすすめします。

ひどくない場合は様子を見ながら食べてOK

下痢の症状がそれほどひどくない場合には、様子を見ながら食事をして問題ありません。

ただし、消化のよいものを中心とした食事としましょう。

消化のよいものを食べる

消化のよいものとは、具体的にはどのような食べ物があるのでしょうか。

下痢の時におすすめな、消化のよい食べ物をいくつかご紹介していきます。

お粥

最も一般的によく知られている、消化のよい食べ物がお粥です。

通常のご飯よりも柔らかく、水分量が多いために下痢の時に適しています。

重湯

重湯とは、お粥の上積みをとったものです。

おかゆよりも消化がよく、胃腸に負担がかかる心配はありません。

症状がかなりひどいときに用いるのがおすすめです。

よく煮たうどん

うどんはタンパク質や脂質の量が少ないため、消化によい食品です。

よく煮て、十分に柔らかくした状態で食べることをおすすめします。

豆腐

豆腐は、大豆の組織を砕いた後にタンパク質や脂肪等を一度遊離させ、消化によくない繊維質を除いて再度固めたものであるため、かなり消化吸収がよいタンパク質食品です。

また、豆腐は水分を多く含むため、水分補給にも役立ちます。

半熟卵

卵は加熱の度合いによって消化のスピードが異なり、半熟卵は、生卵や固ゆで卵に比べてすばやく消化することができます。

そのため、下痢の時には半熟の状態の卵がおすすめです。

白身魚

タラやキス、ホッケ、タイといった白身魚は、脂肪分が少ない淡白な魚であるため、比較的に消化によいです。

鶏ささみ

鶏ささみも脂肪分が少なく、肉の中では鶏ささみが最も消化しやすいです。

すりおろしたりんご

りんごには、お腹に優しい食物繊維であるペクチンが含まれています。

ペクチンには、腸内環境を整える働きがあり、下痢緩和に役立ちます。

胃腸に負担がかからないように、すりおろして食べましょう。

コンビニでも買える食べ物は?

身体がしんどい時は料理はできませんよね。

コンビニで買えるおススメの食材もありますよ。

・うどん

・具材少なめの味噌汁・スープ

・サラダチキン

・温泉卵

・豆腐

下痢の時に避けるべき食べ物とは?

逆に、下痢の時に食べるべきではないものにはどのような特徴があるのでしょうか。

下痢の時に避けるべき食べ物をご紹介していきます。

食物繊維が多いもの

食物繊維は腸を刺激して排便を促す作用があるため、下痢のときには極力摂取を控えるべきです。

食物繊維が多い食べ物としては、野菜や海藻、きのこ、豆類などが挙げられます。

脂っこいもの

油脂類は消化に時間がかかり、胃腸に負担をかけるため、下痢のときには脂っこいものは食べない方がよいです。

「揚げる」「焼く」といった、油が必要となる調理法のものは食べないことをおすすめします。

冷たいもの

冷たいものは胃腸の機能を低下させ、お腹の調子を悪くしてしまいます。

下痢の症状が見られたときには、極力温かいものを摂取するようにしましょう。

胃酸の分泌を高めるもの

胃酸の分泌が増えすぎると、胃腸の調子が悪くなってしまいます。

・甘味の強い食品(砂糖菓子など)

・すっぱい食品(柑橘類、お酢など)

・塩分が高い食品(漬物、梅干しなど)

・香辛料(唐辛子、こしょうなど)

・嗜好品(お酒、コーヒーなど)

などは胃酸の分泌を高めてしまうので控えてください。

人工甘味料

人工甘味料は腸で吸収されず、腸内の浸透圧が上昇して腸壁から水分が引き出され、下痢が悪化してしまいかねません。

そのため、下痢の症状があるときには人工甘味料を摂取しないようにしましょう。

下痢の時の乳製品の摂取について

牛乳やヨーグルトといった乳製品は、下痢の時に摂取してよい食品であるとも言われていますが、乳糖不耐症の方は要注意。

乳糖不耐症とは、乳糖を分解する乳糖分解酵素(ラクターゼ)の働きが弱く、乳糖を消化吸収できずに下痢などを引き起こす疾患です。

乳製品を摂取してお腹が緩くなりやすい方は、乳糖不耐症であることが考えられます。

下痢を悪化させないためにも、ご自身の体と相性の悪い食品の摂取は避けるようにしましょう。

下痢の時のおすすめの調理法

下痢の時の食事は、ゆでる、蒸すといった調理法を用いた料理を活用するのがよいでしょう。

ゆでる、蒸すといった調理法では、消化の悪い油脂類の付加がないため、下痢の時には最適です。

また、食材はできる限り細かく切る、柔らかくなるまで火を通すといった工夫をすることで、胃腸に負担がかかりにくくなります。

さらに、肉を調理する場合には、脂肪や筋、皮といった部分を取り除くことで消化しやすくなります。

水分補給は水のみではNG

下痢の症状があるときには、多くの水分が失われており、脱水症状を防ぐためにもしっかりと水分補給する必要があります。

ただし、水だけではなく塩分も適度に摂取するようにしましょう。

水分のみを大量に摂取すると、体内の塩分濃度が薄まります。

すると、塩分濃度を保つために摂取した水分はすぐに排出されてしまい、脱水症状の予防・回復はできません。

塩分の含まれたスポーツドリンクや経口補水液などを活用するのもよいですし、塩気のある味噌汁やスープなどから水分補給するのもおすすめです。

食事はゆっくりよく噛んで食べよう

下痢の症状が見られるときには、食事は必ずゆっくりとよく噛んで食べるようにしましょう。

よく噛んで食べることで、唾液の分泌が促進されます。

唾液には消化酵素が含まれているため、唾液の量が増えることで食べ物を消化しやすくなり、胃腸に負担がかかりにくくなります。

普段、よく噛まずに食べてしまう方や食べるスピードが速い方は特に、1口あたり20〜30回噛み、時間をかけて食べることを意識しましょう。

まとめ

今回は、下痢の時の食事について詳しくご説明してきました。

下痢の症状が見られた場合には、症状の度合いに合わせて食事開始のタイミングを調整し、消化のよいものを中心とした食事をよく噛んで食べることが大切です。

適切な食事をとって症状が治まってきたとしても、いきなり通常の食事に戻すことで胃腸に負担がかかり、下痢がぶり返してしまうことが考えられます。

そのため、回復しても安心せず、徐々に通常の食事へと移行していくようにしましょう。

また、下痢の症状があまりにも長続きするようなら、病院での診察を受けることをおすすめします。

小川真美(栄養士)●文

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