産後の葉酸は必要なの?母乳と葉酸の関係とは?

妊婦さんにとって推奨されている葉酸ですが、「一体いつまで摂ったらいいの?」「産後は飲んだ方がいいの?」と、葉酸の摂取のやめ時を悩んでいる方は多いようです。

しかし実は、産後にも葉酸は摂取した方が良いのです。今回は、産後に葉酸を摂取するメリットについて解説して参ります。

産後の葉酸はいつまで?授乳期にも必要って本当?

本を片手に考える女性

妊娠中は摂取を推奨されている葉酸を積極的に摂られている方は多いのですが、意外と産後は葉酸のことは忘れてしまいがち。

ですが実は、産後の授乳期に入っても葉酸は必要だと言われています。

しかも、通常時よりも多く摂取する必要があるのです。通常時での葉酸の推奨摂取量が200μgなのに対して、授乳中の場合、1日あたり340μg摂取することを推奨されています。

その理由としては、母乳とママの体、そして赤ちゃんの成長が葉酸と深い関係にある点にあります。

次の項目で、詳しくその理由と具体的にいつまで葉酸を摂り続けるべきか、その摂取期限の目安をご説明いたします。

母乳と葉酸の関係から見る具体的な摂取期限の目安とは?

母乳はママの血液から作られていることはご存知だと思います。授乳中のママは母乳を作るために、多くの血液が必要となります。

葉酸にはそんなママの血液の元となる赤血球を作り出す役割があります。つまり質が良く量も十分に母乳を出すためには葉酸が大切になってきます。

また、ママに葉酸が不足してしまうと、赤血球が足りなくなり、「悪性貧血」となってしまう可能性があります。

赤ちゃんが生まれ、お世話をするだけでも大変なのに、貧血にまでなってしまうと生活自体が大変になってしまいますよね?

そのため、産後も葉酸を意識的に摂取しておく必要があります。

質の良い母乳を作るためには、血液を作り出す葉酸が必要となると同時に、悪性貧血を防ぐためにも葉酸が重要となります。産後の授乳期に葉酸を摂取したい理由は、まずここにあります。

そして、具体的な摂取期限の目安としては、授乳が終わるまで、もしくは、次の妊娠を望む方は引き続き妊娠して出産を終え、授乳が完了するまで摂取し続けることが望ましいでしょう。

次に、産後も葉酸を摂取し続けるメリットとして、貧血予防以外に考えられるものを4つ挙げてみます。

メリット1:産後の母体の回復にも葉酸が役に立ちます

授乳するママ

産後すぐのママの体は妊娠・出産によるダメージを受けています。

とりわけ子宮に関してはそのダメージは大きいですよね?しばらく出血が続いたり痛みが出たりすることは多くの方が経験されることでしょう。

実は、葉酸はそんなダメージを受けた産後の子宮の回復にも役立つのです!

その理由は、葉酸には細胞を新しくする「細胞分裂」を促す役割を持っているからです。

葉酸を適切に摂取することで妊娠・出産でダメージを受けている子宮の細胞分裂をスムーズに行い、回復を促してくれるというわけなのです。

また、上記で葉酸をしっかり摂取すると良質な母乳が作られるとご説明しましたが、赤ちゃんは美味しい母乳が大好きです!

葉酸摂取により美味しい母乳をたくさん出してあげると、赤ちゃんは喜んで母乳を飲んでくれ授乳がスムーズに行えます。

たくさん母乳を赤ちゃんに吸ってもらうと、その刺激により「オキシトシン」が多く分泌されますので、子宮の収縮が促進され、その結果よりスピーディーな子宮の回復に繋がるのです!

このように、妊娠・出産によってダメージを受けたママの子宮の回復にも葉酸は欠かせないものなのです。

メリット2:産後の葉酸摂取で子宮頸がんのリスクが低下!?

カルテを確認している医師

産後の子宮の回復にも葉酸が役立つと上記でご紹介しましたが、それだけではなく、女性特有の子宮頸がんの発症リスクを下げるという研究結果も発表されています。

1日あたり必要とされている摂取量できちんと葉酸を摂取している女性は、葉酸が不足している方よりも子宮頸がんの発症リスクが低いのです。

将来の怖いがんリスクを低下させることができるという点も、産後も続けて葉酸を摂取したい理由の1つと言えるでしょう。

メリット3:産後のホルモンバランスの調整にも役立つ

悩む女性

妊娠中にはたくさんのホルモンが分泌されますが、出産後は通常時のホルモン量へと急激に入れ替わります。

それゆえに、産後はいわゆるホルモンバランスが乱れがちになります。

ホルモンバランスが乱れてしまうと、産後うつや抜け毛、むくみなど、女性にとっては辛い症状が出やすくなってしまいます。

そんな中、実は葉酸にはホルモンバランスを整える作用があると言われています。

産後は毎日が寝不足で食事も満足に行えない状況が続きますので、乱れたホルモンバランスを生活習慣を見直すことで整えるのはなかなか難しいでしょう。
葉酸には細胞を新しくする「細胞分裂」を促す役割があると上記でご説明しましたが
そこで、葉酸サプリなどを摂取することで、手軽にホルモンのバランスを整えてあげるもの良いでしょう。

メリット4:赤ちゃんの成長にも葉酸が役に立つ

生まれたての赤ちゃん
葉酸には細胞を新しくする「細胞分裂」を促す役割があると上記でご説明しましたが、これはママの体の中だけでのことではなく、母乳を通して育てている赤ちゃんにとっても重要な点になります。

細胞分裂することで、体内で新しい細胞に生まれ変わります。つまり体の成長につながるということなのです。
赤ちゃんは生まれてからも成長著しい時期になります。毎日目を見張る程大きくなっていくのは、体の中で活発に細胞分裂が行われているからなのです。

そして、そんな細胞分裂のもとになるのがDNAになりますが、これを分裂させ増やしていくために葉酸が必要になります。

成長著しい赤ちゃんにとっても、葉酸が必要と言われている理由はココになります。

つまり授乳中に葉酸をしっかり摂取することで、成長を促す葉酸の効果によって赤ちゃんの発育にも良い影響を与えると考えることができます。

万が一授乳中にママの体の中で葉酸が不足してしまうと、赤ちゃんの発育障害を引き起こす恐れもあります。実は粉ミルクにも葉酸が配合されているほどなんですよ!

まとめ

産後も葉酸を摂った方が良い5つの理由・メリットを紹介しました。多くの妊婦さんが気にかけている葉酸ですが、産後も意識的に摂取することが大切だということをお分かりいただけたかと思います。

また、特に産後すぐは出産のダメージが残っていたり、慣れない育児で疲れてしまいますので、葉酸量をしっかり計算しながらの食事作りは至難の業ですよね?その結果、産後すぐは葉酸が不足しがちになります。

そんな時は飲むだけでOKの葉酸サプリを取り入れてみましょう!

少しずつ赤ちゃんとの生活に慣れてきたら、葉酸をしっかりと含んだ食材を使った食事をとったり、葉酸サプリを併用しつつ葉酸不足の体にならないようにしたいところですね!

↓ こちらの記事も読まれています ↓

・【体験談あり】葉酸サプリ選びならコレ!おすすめランキング1位は?

・葉酸の効果・効能とは?妊活~妊娠に不可欠な5つの理由

最初のコメントをしよう

必須